1S-8
会話パターンの機械学習と知識ベースを用いた会話システムの研究
○菊地啓夫,田胡和哉(東京工科大)
人同士の会話ログを記憶し、頻出する言い回しや言い回し間の対応関係など、会話パターンを獲得し利用することで、人と機械間の談話を目指す会話システムについて述べる。本論文ではすべての会話文を語形によって階層的に整理し、語形の統計量や文脈情報を逐次的に記憶すると共に、会話パターンをリンクによって表現する知識ベースを提案する。会話パターンは語の意味を考慮せず、語形の統計量のみに着目し獲得することを試みる。これは中間的な語階層の関係性を獲得でき、未知語や誤字に対し、柔軟に対応できる可能性がある。実際に日本語会話のテキストを学習データとして用い、会話パターンを抽出と返答文の生成、評価を行ったので報告する。