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法廷弁論教育における立証準備システム:ArgPLAN
○角田篤泰(名大)
法学部の法廷弁論教育における実習の中で、
証拠を積み上げて立証をするプロセスは本質的なものである。
この実習のために、筆者らは法廷弁論のための実習支援システムを構築し、
5年以上運用してきた。
しかしながら、このシステムを用いても、学生は証拠の引用を
行うことよりも、単なる議論のぶつけ合いに始終しているケースが多かった。
そこで、本研究では、さらに証拠を意識させながら立証構造を
構築させるための教育支援システムであるArgPLANを開発して、
このケースへの対応を試みた。
本システムは、立証の準備段階において、証拠を引用する操作を中心に
立証構造を立案する電子掲示板として実現されている。
本稿ではこのシステムと運用状況について報告する。