情報処理学会 第73回全国大会講演要旨

無線LANアクセスポイント(AP)を非効率に配置すると，AP間でチャネル競合が発生しスループットが低下する可能性がある．チャネル競合を低減する研究の中にVAP(Virtual AP)がある．VAPとは仮想化技術によりAPの物理的な機器(PhyAP)から分離されたAPの機能である．複数のVAPを1台のPhyAPに集約することで，使用するPhyAP数を削減でき，チャネル競合を低減することが期待できる．しかし，VAP集約場所決定のためには各PhyAPやモバイルノード(MN)の電波到達範囲や電波強度，位置等を把握する必要がある．本稿ではそれらの情報を収集し表示するシステムを構築することで，管理ノードにおいてVAP集約場所を決定できるようにする．情報はMNから収集し管理ノードへ送信される．管理ノードでは受信した情報を基に各AP，MNの接続関係が図示される．