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イベントの確率分布推定によるサービスレベル違反の予兆検出精度向上
○外川遼介,登内敏夫(NEC)
現在、稼働率や処理性能等のサービスレベルを顧客と合意する運用
管理が重要となっている。しかし、障害の発生等に伴うサービスレ
ベルの違反を完全に防止することは困難であるため、事前に違反の
予兆を検出し、対処を図る必要がある。違反の予兆に用いるイベン
トの事例を学習して違反確率を算出する従来の方式では、違反事例
が少ない場合、違反確率の正確さに大きな問題がある。そこで、違反
の予兆に用いるイベントの確率分布の形状を推定して違反確率を算出
するサービスレベル違反予兆方式を提案する。従来方式との比較実験
により、提案方式は、違反の予兆に用いるイベントの事例が少ない場
合であっても、正確に予兆を検出できることを示した。