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温室効果ガス排出による企業財務への影響分析のためのXBRLタクソノミ
○佐藤史子(日本IBM)
企業には温室効果ガス(GHG)排出量の削減が義務化されつつある。排出上限を超えた場合の排出枠購入や、排出量に応じた環境税の導入など、GHGガス排出量が企業の財務状況に大きく影響を与えてきている。また、排出量あたりの利益など排出量を考慮した業績による企業評価手法も導入されてきている。
しかし現状では企業の排出量は統一された形式で公開されておらず、多数の企業に対して排出量を考慮した業績評価を行うには多大な労力がかかり困難である。本研究では財務情報公開において利用が広まっているXBRLの排出量報告への適用を検討し、XBRLタクソノミを定義した。その具体例と有効性について述べる。