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特別トラック(9) | |
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消費者のためのセキュリティ −技術開発と普及活動−
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●招待講演(1) 3月25日(火)13:00-13:45[T9会場(研究所棟 3F 302)]
「Webセキュリティの虚と実」 |
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高木 浩光(産総研)
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1994年名古屋工業大学大学院博士後期課程修了,同年同大学助手を経て,1998年通商産業省工業技術院電子技術総合研究所に転任.2001年
同研究所改組により,独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員.2002年より,同研究所グリッド研究センター,セキュアプログラミング 研究チーム長.並列処理,言語処理系,情報セキュリティの研究に従事.博士(工学).
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[講演概要] インターネットは今や水道,電力,電話に並ぶ社会基盤となり,World WideWebはそのスタンダードのひとつとなった.電子政府のサービスが国民の Webブラウザの利用を想定していることから,Webはもはや国が認めた仕組みだといえる.それにもかかわらず,Webブラウザの正しい使い方を説く教科書の 標準はまだない.「使い方など教わるまでもない」かというとそうではなく,情報セキュリティの観点で正しく使う手順はそう簡単なものではない.セキュリティの 仕組みは技術者の暗黙の了解の下で発達し続け,一般消費者の理解は置き去りにされてきた.巷のWebサイトには,消費者を危険に陥れる誤った解説が氾濫し, 根拠もなく「安全です」とする無責任な表示がまかり通っている.この講演では,今,世のWebサイトにどんな嘘が溢れているか,技術者の間にどんな 暗黙の了解があるのかを具体的に洗い出し,消費者のための情報セキュリティとして何が欠けているのかを整理する. |
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●招待講演(2) 3月25日(火)13:45-14:30[T9会場(研究所棟 3F 302)]
「キャンパスネットワークの運用管理」 |
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三木 哲也(電通大)
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1970年東北大大学院博士課程修了.同年日本電信電話公社入社.以来,ディジタル伝送,光通信,情報通信ネットワーク等の研究開発に従事.
1992年よりNTT光ネットワークシステム研究所長,1995年7月より電気通信大学教授.2000 年度IEICE「技術と社会・倫理」研究専門委員会委員長として「組織におけるネットワーク運用ガイドライン作成WG」を開始.1996年度IEICE
通信ソサイエティ会長,1998-1999年IEEE ComSoc副会長.IEEE Fellow,IEICEフェロー.
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[講演概要]
大学などの高等教育機関におけるネットワーク環境(キャンパスネットワーク)は,一般的な情報化の進展,組織としての運営効率化のみならず,学術情報の オンライン化,e-ラーニングの推進,情報リテラシー教育の推進などあらゆる面で教育研究環境としての重要性を増している.しかし,多くの場合キャンパス ネットワークの運用管理の内容や人的措置は企業内のネットワーク運用管理に比べて不十分な場合が多く,依然としてボランティアに頼っている場合も多い. そのため,セキュリティ対策,不正アクセス対策,扱う情報の著作権保護や侵害への対策,など多くの課題への対処が遅れている.また,本来必要である 情報リテラシー教育の面での対応もネットワークの運用管理と必ずしも連動せずに不十分な場合も多い. これらの現状を改善するために,情報処理学会,電子情報通信学会,電気学会,の3学会が協力して,ネットワーク運用ガイドラインを作成してきたが, その概要を紹介するとともに,いくつかの事例を通して今後のキャンパスネットワークの運用管理のあり方を述べる. |
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