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セマンティックWebとWebサービス
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●基調講演 3月25日(火)13:00-14:30[メイン会場(研究所棟B1F B01)]
「XML,WEBサービス,セマンティックWEB」 |
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溝口 理一郎(阪大)
1977年阪大大学院基礎工学研究科博士課程修了.1978年大阪大学産業科学研究所助手,1987年同研究所助教授,1990年同教授.現在に至る. 工学博士.パターン認識関数の学習,クラスタ解析,音声の認識・理解,エキスパートシステム,知的CAIシステム,オントロジー工学の研究に従事. 1985年Pattern Recognition Society論文賞,1988年電子情報通信学会論文賞,1996年人工知能学会創立10周年記念論文賞,1999年ICCE99 Best paper Award受賞.人工知能学会理事,電子情報通信学会論文誌編集委員,教育システム情報学会理事,同学会誌編集委員長を歴任. 情報処理学会,日本認知科学会,Intl. AI in Education (IAIED) Soc.,AAAI, IEEE,APC of AACE各会員. 現在,IAIED Soc.及びAPC of AACEの会長. |
[講演概要]
次世代のウェブ技術としてのセマンティックウェブやWebサービスが今,熱い注目を集めている.理想的にはウェブ上の全情報は一つの巨大知識ベースと 見なせるようになる.ウェブサービスの知性化による応用範囲は,簡単な問い合わせの知的処理から大規模な分散問題解決まで止まるところを知らない. マルチエージェントでの協調的情報エージェントやディジタルシティーなどの研究においてもセマンティックウェブ技術は不可欠となる.セマンティックウェブの 知的機能を本質的に支えるのがオントロジーであり,それは異種の知識源の相互運用性を保証する役割を担う.更にオントロジーに基づいて定義された 意味タグは,Semantic Annotation Computingという新しい知識処理のパラダイムを創出する.そして全ての計算メカニズムを支えるXMLベースの言語体系の 問題がある.本講演では一人工知能研究者の目から見た,セマンティックウェブを中心とした研究の課題,動向について述べる. |
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●パネル討論(1) 3月25日(火)15:15-17:15[T3A会場(研究棟A 5F 502)] 「セマンティックWEBはこう使いたい」 |
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[討論概要] セマンティックWebを支えるメタデータやオントロジー技術の応用として,情報検索,ナレッジマネジメント(KM), EAI(企業内情報共有), コンテンツマネジメント, eラーニングといった分野が有望視されている.本パネルでは,特に情報検索/KM/eラーニングの応用を中心に,セマンティックWeb技術の 活用について各分野の専門家による討論を行い,今後の展望とこれから解決すべき課題を明らかにしたい. |
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司会:津田 宏(富士通研)
1989年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士了. 同年(株)富士通研究所入社. 1989-1995 ICOTに出向し知識表現の研究に従事. 復職後は情報検索およびWebマイニングの研究開発に従事. 博士(理学). ACL,ソフトウェア科学会,人工知能学会各会員. |
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パネリスト:野村 直之(法政大)
1984年東京大学工学部卒業.NEC C&C情報研究所,EDR,MIT AI Lab.,Justsystemを経て現職. Concept Base関連ソフト,文章要約,一太郎9およびJava-XMLワープロのレイアウト認識機能を設計.九州大学より博士(理学). XML Consortium,Evangelist.BM学会KM研究会座長."1st Workshop on NLP and XML", Chair. |
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パネリスト:杉本 重雄(筑波大)
京都大学工学部情報工学科,同大学院工学研究科情報工学専攻修了.京都大学工学博士.京都大学工学部助手を経て,1983年図書館情報大学に 転任.2002年10月筑波大学との大学統合により,筑波大学・図書館情報学系・教授.知的コミュニティ基盤研究センター勤務.ディジタル ライブラリ全般に関心を持つが,研究の中心はメタデータに関する技術.Dublin Core Metadata Initiativeでは評議委員会,諮問委員会のメンバー. |
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パネリスト:佐藤 宏之(NTT)
平成8年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了.同年日本電信電話株式会社入社.以来,ソフトウェア研究所,現在所属している 情報流通プラットフォーム研究所にて,協調学習支援システム,オフィスの知識共有支援などのネットワークコミュニティの研究を行う. 現在,超高速Webクルージング技術(InfoLead)および,P2Pの技術を用いてRDFのメタデータとコンテンツを流通する知識流通プラット フォームの研究開発に従事.INTAP セマンティックWeb委員会委員. |
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パネリスト:山名 早人(早大)
昭和39年生.昭和62年早大・理工・通信卒.平成元年修士了.平5年博士了.博士(工学).平成元〜5年早大・情報科学研究教育センター助手.平成5〜12年通産省工業技術院電子技術総合研究所.平成8〜9年通産省機械情報産業局電子機器課課付.平成12年早大・理工助教授, 現在に至る.研究奨励賞(平成5年).山下記念研究賞(平成7年).ベストオーサー賞(平成12年).情報検索,並列化コンパイラ・アーキテクチャ 等の研究に従事. |
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パネリスト:池田 満(阪大)
1984年宇都宮大学工学部情報工学科卒業.1986年同大学院修士課程修了.1989年大阪大学大学院博士課程修了.同年,宇都宮大学助手. 1991年大阪大学産業科学研究所助手.1997年同助教授.現在に至る.工学博士.形式言語の構文解析,仮説推論,帰納推論,知的教育 システム,オントロジー工学,ナレッジマネージメントの研究に従事.1996年人工知能学会創立10周年優秀論文賞受賞.電子情報通信学会, 情報処理学会,教育システム情報学会会員.ISO/SC36 WG2(協調学習の技術標準化ワーキンググループ)主査. |
●パネル討論(2) 3月26日(水)15:30-17:30[T3A会場(研究棟A 5F
502)] 「セマンティック・WEB・サービス」 |
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[討論概要] このパネルではセマンティックWebとWebサービスを関連性について議論を行い,その将来の方向を占う.セマンティックWebとWebサービスは共に 現在のWebが抱える機械処理の困難さを解消を目指すという目標は一致しているが,その実現の方法は異なる.たとえば,機械処理の導入においては,セマンティックWebは人間と機械の協調を主眼とするのに対して,Webサービスはソフトウエア同士の堅牢な協調を目指しているなど,さまざな点で差異と 共通性がある.このパネルでは主に企業においてセマンティックWebとWebサービスに関わっている方に参加いただき,実際のプラットフォームやアプリケーションにおけるセマンティックWebとWebサービスをご紹介していただくとともに関連性や連携,統合の可能性について議論を行う. |
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司会:武田 英明 (国立情報学研)
1991年3月東京大学 大学院工学系研究科博士課程修了.1993年4月奈良先端科学技術大学院大学助手.1995年4月同助教授.2000年4月 国立情報学研究所助教授.現在に至る.総合研究大学院大学助教授を併任.人工知能特に知識共有,ネットワークコミュニティ,実世界 エージェントなどの研究に従事.AAAI,電子情報通信学会,人工知能学会など会員. |
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パネリスト:小倉 弘敬(日本IBM)
1964年生,1987年電気通信大学電気通信学部通信工学科卒業,同年日本アイ・ビー・エム(株)入社,現在ソフトウェア開発研究所所属 専任開発技術部員.EAIおよびソフトウェアの再利用に関する研究開発に従事,情報処理学会会員,INTAPセマンティックWeb委員会委員. |
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パネリスト:萩原 正義(マイクロソフト)
1993年,マイクロソフト株式会社入社.Software Architect. 分散オブジェクト,トランザクション,セキュリティ技術の技術啓蒙とアーキテクチャ策定に従事. 最近は,言語非依存な実行環境,タイプシステム,XMLデータモデル,RDF,アナリシスパターン,分散システムの デザインパターンとスケーラビリティ,特にworkflowのトランザクションモデル,マルチパラダイム設計に興味を持つ. 過去に,Microsoft PDC,TechEd,ACM SIGMOD,情報処理学会オブジェクトシンポジウム,JavaOneなどで講演.1998-99年,DDJ日本版(翔泳社刊)で"Inside COM Architecture"を連載した. |
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パネリスト:浦本 直彦(日本IBM)
1988年九州大学工学部電子工学科卒業.1990年同大学院総合理工学研究科情報システム学専攻修了.同年,日本アイ・ビー・エム(株)入社. 東京基礎研究所にて,機械翻訳システム,情報検索システムなどの研究開発を経て,XML関連のインターネット技術の研究開発に従事. 博士(工学).2000年11月より,国立情報学研究所実証研究センターフルテキストコンテンツ研究室客員助教授. |
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パネリスト:秋藤 俊介(日立)
1986年東京大学工学部船舶工学科卒業,1988年同大学院修士課程終了.同年(株)日立製作所入社.同社システム開発研究所に所属.エキスパート・システムなどの研究を経て,ワークフロー管理システムとWebサービス関連技術の研究に従事. |
●パネル討論(3) 3月27日(木)14:30-17:00[T3 A会場(研究棟A
5F 502)] 「セマンティックWEBの次に来るもの」 |
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[討論概要] 機械に理解できる知的コンテンツの半自動的なオーサリングとその社会的共有を普及させることによりさまざまな高度情報サービスを実現しようという目標は, 学術や産業や政治や教育など,社会のあらゆる側面にわたる広範なインパクトを持ちうる,きわめて重要な課題であり,セマンティックWEBを含む複数の試みの間で 共有される理想である.しかし,そもそもこの目標を十全に成就するには,DAML+OILやOWLに基づく狭義のセマンティックWEBを越えるビジョンが 必要かも知れない.たとえば,コンテンツの意味を機械が理解するだけではなく,人間と機械がその理解を詳細なレベルで共有することが重要ではないか. あるいは,WEBに限定した技術ではなく,実世界をも射程に入れるべきではない か.このパネルディスカッションでは,これらを含むさまざまな観点を 総合しつつセマンティックWEBの次に拓かれるべき展望を論ずる. |
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司会:橋田 浩一 (産総研)
産業技術総合研究所サイバーアシスト研究センター副研究センター長.1981年東京大学理学部情報科学科卒業.1986年同大学院理学系 研究科博士課程修了.理学博士.1986年電子技術総合研究所入所.1988年から1992年まで(財)新世代コンピュータ技術開発機構に出向. 2001年より現職.専門は自然言語処理,人工知能,認知科学.インテリジェントコンテンツ等の情報インフラに基づくグラウンディングと その応用に興味を持つ. |
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パネリスト:山口 高平(静岡大)
1979年大阪大学工学部通信工学科卒業,84年同大学院工学研究科博士後期課程修了.同年,大阪大学産業科学研究所助手.89年静岡大学 工学部助教授.現在,静岡大学情報学部教授.工学博士.定理証明の研究を経て,知識システム,知識発見,ビジネスモデリング,オントロジーに関する研究に従事.1991,1998年度人工知能学会研究会奨励賞,1992年度人工知能学会全国大会優秀論文賞.電子情報通信学会, 人工知能学会,日本認知科学会,AAAI,IEEE-CS,ACM各会員. |
パネリスト:横井 俊夫(東京工科大)
1966年電気試験所(現在:産業技術総合研究所)に入所.1982年(財)新世代コンピュータ技術開発機構へ出向,第五世代コンピュータプロジェクトの 推進に従事.1987年日本電子化辞書研究所へ出向,電子化辞書プロジェクトの推進,運営に従事.1995年フィリピン国NCCへ派遣,ODAプロジェクト の推進,指導に従事.1997年東京工科大学工学部教授,1998年同大学メディア学部教授となり現在に至る.工学博士. |
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パネリスト:内田 裕士(国連大)
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パネリスト:武田 英明(国立情報学研)
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(略歴は「パネル討論(2)セマンティック・WEB・サービス」を参照)
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●チュートリアル(1) 3月25日(火)13:30-15:00[T3 A会場(研究棟A 5F 502)] 「E-Learningと知識管理」 |
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講師:清木 康(慶大)
1978年慶應義塾大学工学部電気工学科卒業.1983年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了.工学博士.同年,日本電信電話公社 武蔵野電気通信研究所入所.1984年筑波大学電子・情報工学系講師,1988年同大学助教授を経て,1996年慶應義塾大学環境情報学部助教授,1998年同大学教授.1990年〜1991年カリフォルニア大学アーバイン校,および,テキサス大学オースティン校にて客員研究員. データベースシステム,知識ベースシステムの研究に従事.1999〜現在,情報処理学会データベースシステム研究会主査,情報処理学会 論文誌”データベース”編集委員長.7th International Conference on Database Systems for Advanced Applicationsプログラム委員長. |
[講演概要] 本チュートリアルでは,レガシーデータベースとしてネットワーク上に存在する既存の学術情報群を対象とした知識発見,知識獲得を目指した高度な E-Learningを支援する知識管理環境としての知識ベースシステムの構成方式について概観する.人文社会科学,自然科学,芸術などの様々な学問領域において 現在までに蓄積された情報源としてのデータベースおよび知識ベース群は,個別の分野ごとに独立なデータ構造,データ表現,言語表現を扱っており,それらの データベース群,知識ベース群を統合することによって実現される大局的な知識の集約,および,それらを編集することによって構成される新たな英知を 発信する知識ベースシステムの実現は,新たな学問領域を開拓する上で大変重要である.本チュートリアルでは,既存データベース群を連結することにより, 様々な学問領域を越えた知識の発見,融合,および,発信を実現する知識ベースシステムを構築するための基礎技術,構成方式,および,展望について解説する. |
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●チュートリアル(2) 3月26日(水)10:30-12:00[T3A会場(研究棟A
5F 502)] 「WEBサービスとその現状」 |
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講師:細見 格(NEC)
1993年神戸大学大学院修士課程修了.同年日本電気(株)入社.自然言語インタフェース,マルチモーダルインタフェース,ディジタル コンテンツ流通などの研究開発を経て,現在はディジタルアセット管理およびディジタル著作権管理を中心とした研究開発に従事. (財)情報処理相互運用技術協会(INTAP)セマンティックWeb委員会委員. |
[講演概要] Webサービスの基本と応用事例,これを取り巻く現状と課題,およびセマンティックWebとの関係について述べる.Webサービスという言葉が示すものは サービスの提供者,利用者,開発者など各立場や観点によって異なるが,まずはSOAP,WSDL,UDDIといった標準ベースのXML Webサービスについて概説する.また,その基盤となる技術や規格について,現在あるものや開発中のものを挙げる.一例として具体的なWebサービスを想定し,そのサービスに関する様々な 立場からのニーズや課題を探りながら,現状で対応可能な部分やその方法,未解決の問題などを明らかにしていく.さらに,それらの中でセマンティックWebが どのように関わり,どのような場面で適用効果が期待できるかについて,Webサービス仕様記述用のオントロジ言語DAML-Sを利用したサービス合成支援システムなど, 例を交えて考察する. |
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●チュートリアル(3) 3月27日(木)10:30-12:00[T3A会場(研究棟A
5F 502)] 「W3Cの活動とその成果」 |
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講師:萩野 達也(慶大)
1981年京都大学理学部卒業.1983年同大学院理学研究科数理解析専攻修了.1986年エジンバラ大学理学部計算機科学科Ph.D.コース修了. Ph. D. in Compute Science.1990年慶應義塾大学環境情報学部専任講師,2001年同教授,現在に至る.1997年よりWorld Wide Web Consortium Deputy Director of Asiaを兼任. |
[講演概要] World Wide Web Consortium (W3C)ではWebの可能性を最大限に引き出すためにWebの基盤となる技術の標準化を行っている.本チュートリアルでは, W3Cのこれまでの活動を概観し,HTMLからXMLに進んできた標準化活動について解説する.特に,Webサービスに関しては現在活発に標準化活動が 行われており,その内容について説明する.また,セマンティックWebに関しても普及活動を活発に行っており,セマンティックWebが作り出すWebの 世界について説明する.さらに,セマンティックWebとWebサービスの関連についても言及する. |
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