ソフトウェアジャパン2009「ITのパラダイムシフト -クラウドで何が変わるか?-」 開催日:2009年1月27日(火) 開催会場:大手町サンケイプラザ
 
HOME
プログラム
参加申込
スポンサー・サポーター募集(申込)
会場アクセス
 
お問い合わせ:情報処理学会事業部門 03-3518-8373
 
過去のソフトウェアジャパン
   
プログラム
 
 ITフォーラムセッション ITダイバーシティフォーラム [会場 3F 311]
 ダイバーシティを促進するメンタリング活動
 *IEEE Japan Council Women in Engineering Affinity Group共催
 
セッション概要
 
少子高齢化,ワーキングスタイルの多様化,グローバル化など,企業を取り巻く環境は日々ダイナミックに変化しており,ダイバーシティ推進は極めて重要な組織変革のテーマとなっている.ダイバーシティ推進の施策の一つとして「メンタリング活動」がある.メンタリング活動とは,メンターと呼ばれる助言者が社員(メンティー)のキャリアに関するアドバイスを行い,社員自らが能力を発揮し,キャリアデザインを描けるよう支援を行うフレームワークである.このフレームワークを整備し,企業の壁を超えたメンターネットワークの構築,事例の蓄積などを行っていくことが,企業の持続的な価値創出に大きく寄与すると考える.本セッションでは,企業のメンタリング活動推進者によるメンタリングの意義,推進にあたっての課題などの講演をいただくとともに,メンタリング活動の識者からダイバーシティを踏まえたキャリア開発と,それを実現するメンタリング活動の具体的なキーポイントなどを紹介いただく.
     
土井 美和子 写真  司   会:土井 美和子
        株式会社東芝 研究開発センター
        首席技監  
略歴 1979年東京大学工学系修士課程修了.同年現在の鞄月ナ研究開発センター入所.「ヒューマンインタフェース」を専門分野とし,日本語ワープロ,機械翻訳,道案内サービス,ネットワークロボットの研究開発に従事.現在,日本学術会議連携会員,総務省情報通信審議会委員,文部科学省大学設置・学校法人審議会委員,情報処理学会副会長などを務める.博士(工学).
     
プログラム [10:30−12:30]
先頭に戻る
 講演(1) 「企業におけるメンタリングの意義」

10:30-11:00

清見 純子 写真  清見 純子
 リコーリース株式会社 常務執行役員
 人財エンパワーメント推進本部長兼カスタマーリレーション本部長
講演概要 企業をとりまく環境が激しく変動をする中で,方法論は別にしても「新しい価値の創出」と「生産性の向上」だけは常に経営の中心となる.そういう環境の中,社員が力量を存分に発揮しやすいような組織になっているかと中身をチェックすると,今までと見られなかった不安や迷いを持っている.つまり経営環境だけでなく,価値や生産性を創りだす側である社員も大きく変化しているのである.たとえば女性社員で捉えれば,本当は子供がいるからといって周囲に気を使われたくない,という方もいるし,勤務はしたいが新しい役割は担いたくない価値観の方もいる.キャリアの途中で迷いが出ることもある.女性就業の実態は,継続勤務年数や平均年齢だけではもう何も把握できない.こういった社員の力量を最大限に引き出す重要なフレーム制度施策の1つに「メンタリング」があり,この運用は不可欠のものとなりつつある.
 
略歴 1979年東洋大学社会学部卒業 厚生労働系団体で統計業務従事後,コンサルタント会社に勤務.20年間のコンサルタント業の前半は様々なサービス業の開業や開発系のコンサルタントを行い,後半10年はカウンセリングをベースとしたコミュニケーションを核とした目標管理制度の定着に専念した活動を行う.2002年リコーリース株式会社に入社.業務組織改革及び採用育成業務を担当している.
先頭に戻る
 講演(2) 「個人のキャリアに合わせたメンタリングのポイント」

11:00-12:00

藤井 佐和子 写真  藤井 佐和子
 株式会社ソシオテック研究所
 コンサルタント
講演概要 今後,ソフトウェア業界をはじめ,様々な組織の課題として,女性の活用が挙げられている.男女が共同参画することで,日本経済を支えるためにも必要な施策であると同時に,仕事に対する意欲の高い女性が増えているのも事実である.しかしながら,現在の社会は,女性にとって,管理職で活躍している女性の前例も少なく,また,選択肢も多いため,何を選べばよいのか,迷うところも見逃せない.そんな彼女たちの活躍を促すためにも,今,まさにメンターの存在が必要不可欠となっている.メンターの役割は,メンティが,選択に迷っている時,状況を客観的な視点で交通整理し,前進できるよう,応援,サポートする役割を担う.そのためには,まずはメンティに合わせた対応,傾聴力,意思の尊重などが必要となってくる.本講演では,メンターにとって必要なスキルと,サポートする女性の現状や特性,男性との違いなどについて講演する.
 
略歴 1990年明星大学人文学部英語英文学科卒業.1990年ペンタックス株式会社に入社,海外営業部にて事務職に従事.1994年株式会社インテリジェンスに勤務.派遣事業部,キャリアコンサルティングセンターを経て,人材紹介事業部の転職サポートチームのリーダーとなる.2002年キャリアコンサルタントとして独立.ウーマンズキャリアプロモーション事務局 主宰.2007年〜株式会社ソシオテック研究所.研究テーマはキャリアプランの形成における本質的な働き方.活動領域は階層別研修(新入社員,マネジャー,女性社員),テーマ別研修(コミュニケーション,キャリア,接客マナー),その他(大学生のための就職実践講座,大学生のためのキャリア形成講座).資格 社団法人 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー),EQ ジャパン 公認プロファイラー.著書 「履歴書・職務経歴書の書き方」,「朝,会社にいける自分養成講座」,「*働く女性のハッピー法則*伝え上手で,キャリアアップ!」.その他 女性のカウンセリング実績12000人以上.
先頭に戻る
 講演(3) 「IT企業における女性技術者へのメンタリング活動例」

12:00-12:30

菅原 香代子 写真  菅原 香代子
 日本アイ・ビー・エム株式会社
 ソフトウェア事業 技術理事
講演概要 日本IBMは2005年に女性技術者支援のためのコミュニティー "COSMOS"を発足させたが,そこでの議論から,女性技術者のキャリア・アップの阻害要因として@ロール・モデルがいない,A仕事と家事・育児とのバランスが難しい,Bネットワークがない という点が挙げられた.そこで,これらの課題を克服するためにいろいろな施策を実行してきたが,その中でも特にメンタリング活動に力をいれている.技術革新のスピードが非常に速いIT業界では育児休業中や子育て中の女性にとって新しい技術を取得するのはかなりなプレッシャーである.また技術職ならでの論文の書き方やコンファレンスでの発表方法,プロジェクト・マネージャー職などの長時間勤務の悩み,また長期的な将来に対するキャリアの悩みなど,いろいろなことを相談できる人(メンター)を身近に見つけることを積極的に勧めている.当セッションでは,弊社でのいろいろなメンタリングの施策をご紹介する.
 
略歴 1981年お茶の水女子大学理学部物理学専攻修士課程卒.日本IBM入社後,スーパーコンピューターの研究,MVSやAIXのエンジニアとしてお客様の技術支援を担当.1993年よりリレーショナル・データベースDB2に関する技術支援を行う.最近はデータベースやXMLに関する書籍や技術資料の執筆,外部セミナーの講師など活動を広げている.また2005年より,日本IBMの社内女性技術者コミュニティー"COSMOS"のリーダーを務めている.
先頭に戻る

   
   
 
セキュリティプライバシーポリシー著作権について
All Rights Reserved, Copyright(C) Information Processing Society of Japan