ソフトウェアジャパン2009「ITのパラダイムシフト -クラウドで何が変わるか?-」 開催日:2009年1月27日(火) 開催会場:大手町サンケイプラザ
 
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プログラム
 
 ITフォーラムセッション イノベーティブ社会基盤フォーラム [会場 3F 301]
 異業種におけるイノベーション
 
ネットからの参加について
 
ネットからの参加はこちらからどうぞ
当日はISIFセッションを Ustream.tv を使って Live 配信をいたします.

Ustream.tv により遠隔よりご参加いただけるほか,チャットを利用してパネラーと聴衆がリアルタイムに意見をやり取りを行うことが可能です.
会場にお越しになられる方,遠隔地からご視聴になる方を問わず,パネルディスカッションにご意見をお寄せください.お寄せいただいたご意見は,パネラーがリアルタイムにウォッチし,パネルの内容に反映していく予定です.
 
セッション概要
 
イノベーションはしばしば新結合と訳される.IT技術自体の進歩もさることながら,最新のIT技術を異業種で活かしてこそ,新しい産業や生態系が生まれるのではないか.イノベーティブ社会基盤フォーラムではこのような問題意識に基づき,医療,農業など様々な分野で起こっているIT技術を活用したイノベーションに注目し,新たな可能性について検討する.単にITを使った自動化・業務効率化の枠を超えて,ITを使ってこそ可能となるイノベーティブな製品やサービスを生み出すために何が必要か,実際の具体例を基に会場とネットの同時進行で議論を深めたい.
 
楠 正憲 写真  司   会:楠 正憲
        マイクロソフト株式会社 技術統括室
        CTO補佐
略歴 1977年生まれ.2001年 神奈川大学経済学部卒業.1996年からITライター,コンサルタントなどとして活動.1998年 株式会社インターネット総合研究所 入社.通信事業者向けコンサルティング,インターネットエクスチェンジの運用監視,ECサイト,電子決済ASP等の設計構築などに従事する傍ら,Linuxディストリビューションの開発やモバイルコンテンツベンチャーの立ち上げに関与.2002年 マイクロソフト入社.Windows Server製品部Product Manager,政策企画本部 技術戦略部長などを経て2006年5月より現職.
     
プログラム [10:30−12:30]
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 講演(1) 「IT X 農業」

10:30-11:00

神成 淳司 写真  神成 淳司 
 慶應義塾大学環境情報学部
 専任講師
講演概要 多くのメディアで取り上げられているように,国内農業が危機的状況である.世帯あたりの平均所得は国内水準を下回り,高齢化と後継者不足も深刻である.結果として,日本の食糧自給率はエネルギーベースで40%前後と低調で回復の見込みもない.2050年の世界人口は95億超となり(国連予測),全世界的な食糧危機が懸念されており,国内への食料輸入は,ほぼ不可能と考えられる.また,たびたび繰り替えされる食品偽装・汚染問題は,我々の生活を支える食の基盤の危うさを改めて示している.我々,そして次の世代が安定的な安心出来る生活を営むためにも,世界有数の生産性を誇る日本の国内農業再生が必要である.ITがもたらす農業分野におけるイノベーションについて,慶應大学において取り組まれている事例を中心に言及する.
 
略歴 1971 年生まれ.1996年慶応義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了.2003年岐阜大学工学研究科博士課程修了.博士(工学).1996年より,国際情報科学芸術アカデミーに着任.助手,講師を経て,2007年より慶應義塾大学環境情報学部に着任.現在に至る.この間,岐阜県情報技術顧問(2000年〜2005年),(財)ソフトピアジャパン主任研究員(2000年〜2005年),京都大学大学院非常勤講師(2006年〜)等を兼務.また,2008年より,経済産業省 産業構造審議会(情報経済分科会)委員を務める.(社)人工知能学会 社会におけるAI研究会主査,日本VR学会論文誌編集委員.Microsoft MVP AWARD受賞(2004〜2008).
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 講演(2) 「IT X 医療」

11:00-11:20

許斐 俊充 写真  許斐 俊充
 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 プロダクト事業部
 事業部長(兼マーケティング部長)
 *大林 康二
  北里大学 大学院 医療系研究科-応用物理学 *ビデオ出演
講演概要 北里大学の大林教授が研究に取り組むOCTとはOptical Coherence Tomographyの略で,日本語では光干渉断層撮影技術と呼ばれる.これは組織を採取すること無く病理検査を可能とする技術であるため,肺がんの早期発見などに貢献すると期待されている.各国で研究が進む技術ではあるが,大林教授のシステムは競合機の1,000倍ものパフォーマンスを誇る.2008年の米ナショナルインスツルメンツの開催したGraphical System Design Awardで最優秀賞を受賞したこのシステムは,通信技術であるDWDM(高密度波長多重分割通信)に着想を得て,同時に複数の周波数の光を照射する原理で動作するのが特徴だ.物理学の専門家が医療機器の研究に通信技術を応用することで,世界最速の超高速光コムOCT装置を実現した.これは分野をまたぐ要素技術の絶妙な組み合わせがイノベーションの源泉となっている象徴的な事例であり,大林教授にその発想の源泉を伺う.
 
略歴 1998年東京大学理学部物理学科卒.同年,日本ヒューレット・パッカード株式会社(現在のアジレント・テクノロジー社の前身部門)にR&Dハードウェアエンジニアとして入社し半導体計測器の開発に従事する.1999年,同社のHPコンサルティング事業部に異動,大手無線キャリアのインターネットインフラ構築プロジェクトにリーダとして従事.P2Pに関心を持ち,業界研究会等で講演を行う.2000年の夏,Jnutella.orgの立ち上げに参加.2003年カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院を卒業し,現在ナショナルインスツルメンツ株式会社でプロダクト事業部事業部長(兼マーケティング部長)として従事.
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 パネル討論 「 Live! IT x ○○」
討論概要 ここまでの講演では,ITがITの枠を超えて異業種や異分野のアプリケーション,要素技術と組み合わさることで新たな付加価値を創出する事例を紹介してきた.パネルディスカッションでは将来に目を向け,ITが今後どのような異業界でイノベーションを起こしうるか,Live! IT x ○○と題してイノベーティブ社会基盤フォーラムのメンバーが討論する.このセッションはネット中継を行い,外部の有識者,会場の参加者などの意見をライブで取り入れて進行するため,ダイナミックな討論になる予定である(来場できない方々のためのネットからの参加方法).

11:20-12:30

 司   会:許斐 俊充(日本ナショナルインスツルメンツ)
  写真・略歴は講演(2)参照
 パネリスト:小野 和俊(株式会社アプレッソ 代表取締役副社長CTO)
小野 和俊 写真 略歴 1976年生まれ.慶應義塾大学環境情報学部卒業後,サン・マイクロシステムズ株式会社に入社.Sun Microsystems, Inc (US本社) での Java アプリケーション Tahoeの開発を経て,2000年より株式会社アプレッソ代表取締役に就任,データ連携ミドルウェア「DataSpider」を開発する.2002年にはDataSpider が SOFTIC ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞.2004年度未踏ソフトウェア創造事業 Galapagos プロジェクト共同開発者.
 パネリスト:楠 正憲(マイクロソフト株式会社 技術統括室 CTO補佐)
  写真・略歴は司会参照
 パネリスト:斎藤 健二(アイティメディア株式会社 ビジネス・メディア事業部
                執行役員 事業部長)
斎藤 健二 写真 略歴 1973年生まれ.上智大学卒.PC専門誌編集を経て,2000年よりアイティメディアにてインターネットニュースメディアの編集,サイト立ち上げ,サービス開発に携わる.2001年,+D Mobileをスタート(2004年1月より同誌編集長).2006年にはビジネスパーソンに向けた仕事術提供サイトITmedia Biz.IDを立ち上げ,現在,同誌編集長を務める.
 パネリスト:神成 淳司(慶應義塾大学環境情報学部 専任講師)
  写真・略歴は講演(1)参照
 パネリスト:中嶋 謙吾(コミュニティーエンジン株式会社 代表取締役 CEO)
中嶋 謙吾 写真 略歴 1996年 Java Appletを使用した日本初のMMORPG "Lifestorm"を開発(日本システムサプライ).2001年 京都大学農学部農林経済学科卒業.2001年 MMOG開発用ミドルウェア VCEを発表(コミュニ ティーエンジン).2003 年稀億網絡軟件(北京)有限公司設立 法定代表者,董事長に就任.2004年 オンライン環境シミュレーター"gumonji"を発表.(コ ミュニティーエンジン)2004年〜2005年 情報処理推進機構の未踏ソフトウェア創造事業 にて「XM会議支援ソフトウェア」の開発が2年連続採択.2006年事業化予定.
     

   
   
 
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