抄録
RC-011
巡回符号向きプロセッサの設計と評価
君家一紀・浜辺 崇・坂主圭史・武内良典・今井正治(阪大)
通信システムや記憶メディアでは,信頼性を保証するために,誤りが発生した際に誤りを検出または訂正するといった誤り制御が必要不可欠である. 誤り制御を実現する手段の一つとして巡回符号が広く用いられている. 巡回符号の処理は,容易な演算で実現できる反面,実行サイクル数が大きいという欠点を持つ. 本研究では,任意の生成多項式に対応した,巡回符号を効率よく処理する手法を提案する. また,提案手法を用いた巡回符号向きのASIPを提案する. 評価実験により,従来手法と比較して,消費電力量を90%以上削減できることがわかった.