抄録
N-009
保育実習の効果を高めることを目的とした保育者養成支援システムの開発
藤原智大・吉崎智則・永田 健・金田重郎(同志社大)
保育者養成校の保育者養成課程では,実習が重要視されている.保育実習をより効果的なものにするためには,保育学生が保育実習で体験する様々な出来事の因果関係を読み取り,自分の中で「気づき」を得ることが必要である.本研究では,保育実習の効果を高めることを目的とした保育者養成支援システムを開発した.本システムは,保育実習で保育学生が必ず体験する園庭での自由遊びの様子をマルチエージェント・シミュレーションで疑似的に再現し,事前に因果関係を読み取る機会を与えることを可能にした.本システムを保育者養成校の学生に対して評価実験を行った結果,本システムを使用することで,保育実習の質の向上が期待できる結果となった.