抄録
J-053
パターン分離法による血中酸素飽和度分布画像の取得
波多野雅俊・小田和磨・亀本真寿男・鬼追一雅(広島工大)
我々は狭帯域分光画像処理システムの応用研究を行っている.生体計測への応用として,2波長の同期反射画像からヘモグロビン濃度分布画像の時間変化測定が可能であることを示した.これまでの測定で酸化ヘモグロビンの周期的変化を捉えることができていた.従来は2台のカメラで撮影した異なる角度からの画像を用いていたため,十分な解像度が得られていなかった.今回,ビームスプリッタを用いた新たな光学系を試作し2台のカメラと被写体との間の光軸を一致させることによって,大幅に画質を改善し,酸化ヘモグロビン画像と還元ヘモグロビン画像とから酸素飽和度画像を取得したのでその結果を報告する.