抄録
J-046
検出期間の変更を可能にした高齢者ライフログの集積法
室 寛和・大野公裕・原田史子・島川博光(立命館大)
 現在,在宅医療の実現のために,高齢者の家庭で取得されたライフログのデータセンタへの集積,これを用いた高齢者の行動に着目した身体異常の診断が求められる.  本論文では,行動とその前後の状態のわかるライフログをデータセンタに集積する手法を提案する.本手法では,高齢者は携帯端末を保持し,これに1日分のライフログの蓄積,行動とその前後の状態の判別を行うプログラムを動作させる.このプログラムの動的変更を可能にし,携帯端末内のライフログがデータセンタに送信される.  本手法と既存研究との比較評価を行い,身体異常の診断のための期間を発見し,複数人のライフログを集積するための優位性を示した.