抄録
J-043
表面筋電波形のウェーブレット係数に基づく黙声の発声変化点検出
宮武一志・永井秀利・中村貞吾(九工大)
我々は声を出さずに発声された内容を口唇周辺から頸部の表面筋電信号に基づいて認識する研究(黙声認識と呼ぶ)を行っている.従来の研究では単音発声の内容を筋電信号の強弱により判別していたが,自然な連続発声では音から音へと口唇形状は推移しつつ行われるため,信号の強弱のみでは発声変化点の検出は難しい.そこで本研究では,表面筋電波形のウェーブレット係数の重心推移における特徴をパラメータ化し,黙声による連続発声時の発声変化点検出を行った.本稿ではその結果について述べる.