抄録
J-039
複数の眼球カメラを用いた視線測定範囲の広視野化
小峯一晃・澤畠康仁(NHK)・森田寿哉(NHK/NICT)
広視野に提示された映像を視聴している際の眼球運動を非接触で計測するために,瞳孔角膜反射方式の視線測定装置を複数台利用し,各々の測定結果を統合することにより測定範囲の広視野化を図った. 各装置から得られる測定値の信頼度として,眼球撮影画像から眼球位置を検出する際に行うテンプレートマッチングによって得られる正規化相関値を用い,それらをパラメータとして測定結果の統合を試みた.その結果,広視野画像を観視する時の自然な頭部動作を許容しながら,測定誤差2度程度で水平方向80度の広視野測定が可能となった.