抄録
J-034
意図的表情に及ぼす顔部位効果と心理的ストレス要因の分析
大津宏亮・佐藤和人・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(SmartDesign)
本研究では,意図的表情表出に及ぼす心理的ストレス要因と影響が現れやすい顔部位効果を分析するために,表情の表出強度と心理的ストレスの関係性に着目し,ベイジアンネットを用いて男女別,被験者全体のストレス要因モデルを構築する.モデル構築では,Ekman が定義した基本6 表情の中から「喜び」「怒り」「悲しみ」の3 表情と 心理的ストレス(抑うつ・不安,不機嫌・怒り,無気力) を用いる.各表情の表出強度を観測値として確率推論した結果,男性は「無気力」,女性は「不機嫌・怒り」にストレス因子の影響を受ける傾向にあることが明らかになった.