抄録
J-003
ユーザビリティ評価における配色評価・推薦方式の実システムへの適用
矢野有美・岡城純孝・谷川由紀子・福住伸一(NEC)
実際のシステム画面のユーザビリティ評価に配色評価方式を適用した結果について述べる.本評価方式では,コントラスト,配色調和,目に優しい配色の3つの観点で画面の配色を判定する.適用の結果,配色評価には,色だけでなく画面構成/HI部品の意味/ユーザ種別等,画面上の情報の意味を考慮して判定する必要があることが主な課題として挙げられた.また,上記3つの観点以外に,配色の一貫性,情報と意味の一致性,画面上で使用する色の種類の評価も設計の共通観点として必要であることがわかった.今後は,配色調和や目の疲れに影響を及ぼす要因を洗い出して,それらを考慮したアルゴリズムに改良し,開発者の画面配色設計を支援する.