抄録
E-023
話題による音声認識誤り単語の補正手法
角地良太・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
音声認識はこれまでに様々な研究が行われているが,認識率は話者や環境,語彙などの変化によって左右されやすいため問題となっている.人間は音声が正しく聞き取れない雑音環境下においても会話の流れから意味を推測し,音声の補正を行うことができる.それは人間が1音1音のすべてを認識しているのではなく,内容を理解するために重要な部分を判断し認識しているからである.これを音声理解と呼ぶ.そこで本稿では,音声理解の立場から音声認識装置Juliusの認識処理結果に対して文の意味・内容から話題を推測し,誤認識した単語をその話題と関係の深い単語へ補正する手法を提案する.