情報処理学会 第16回ゲーム情報学研究発表会 日時:平成18年6月30日(金) 9:30--16:45 場所:山形大学工学部(山形県米沢市城南4-3-16) ------------------------------------------------------------------------ 【プログラム】(発表件数11件) 6月30日(金) 9:30 -- 16:45 [ 9:30 -- 11:00] ● 将棋(1) [3件] [11:15 -- 12:15] ● Amazons [2件] [13:30 -- 15:00] ● 将棋(2) [3件] [15:15 -- 16:45] ● その他 [3件] ------------------------------------------------------------------------ [ 9:30 -- 11:00] ● 将棋(1) [3件] 1. 「コンピュータ将棋の現状 2006 春」 ○滝沢武信(早稲田大) コンピュータ将棋の実力は年々上がっており,昨年の優勝ソフトはアマチュ ア竜王戦でも活躍した.この報告では,第16回世界コンピュータ将棋選手 権におけるソフトウエアの実力について考察する. 2. 「将棋における棋譜データベースからの棋士の特徴抽出」 ○登坂紘介,松原仁(はこだて未来大) トップクラス棋士である羽生善治氏と他のプロ棋士との棋譜を比較するこ とにより,客観的な棋風の差異を見つける. 3. 「将棋熟達者の思考を模倣した利己的先読み」 ○蛭田雄一(東京農工大),伊藤毅志(電気通信大) 本研究では,将棋熟達者が行っている利己的先読みを手の制約という概念 を用いてコンピュータ上で実現した. [11:15 -- 12:15] ● Amazons [2件] 4. 「Building an Opening Book for Amazons」 ○太田喜裕(山形大) 序盤において手の分岐が多いゲームでは,どのようなOpening Bookの構築 が適しているか. 5. 「Amazonsの評価関数」 ○武田知之(山形大) 研究で使用していたAmazonsのプログラムの中にある問題点を3つ取り上 げ,それらについての改善方法やその実験結果を発表する. [12:15 -- 13:30] 昼食休憩 (運営委員会) [13:30 -- 15:00] ● 将棋(2) [3件] 6. 「The Society of Shogi - A research agenda -」 ○Reijer Grimbergen(山形大) マーヴィン・ミンスキーの名作「心の社会」を基にして,将棋を認知科学 的にモデル化するための研究計画. 7. 「将棋の評価関数を変える進行度の改良」 ○片寄裕(山形大) 評価関数を滑らかに変える進行度の改良.進行度から相手の点数の排除, 持ち歩の点数の追加,横の位置の点数化を試した. 8. 「将棋とその変種における形勢逆転頻度の比較」 ○佐々木宣介(県立広島大学) 将棋とその変種の面白さに関係する特徴として,形勢逆転の頻度に着目し て,自動プレイ実験で比較した結果を報告する. [15:15 -- 16:45] ● その他 [3件] 9. 「シューティングゲームの敵機動作および攻撃弾発射アルゴリズムに関する考察」 ○川野洋(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) シューティングゲームの敵機の動作決定や攻撃弾発射において探索技術を 応用し,これまでにないゲーム性をもつシューティングゲームの実現を目 指す研究を紹介する. 10. 「実ゲームと虚ゲーム」 ○北隼人,飯田弘之(北陸先端大) 通常方向の探索によって行うゲームを実ゲームとし,逆方向の探索によっ て終了局面から行うゲームを虚ゲームとする.その両者の比較検討から探 索空間や初期局面について考察する. 11. 「コンピュータブリッジのプレイヤモデルに基づく並列ゲーム木探索」 ○小田和友仁,塙敏博,上原貴夫(東京工科大) 他者の推論を考慮するコンピュータブリッジに対する並列処理の導入につ いて述べ,実用性を検証する.