第12回 ゲーム情報学研究会(発表件数 9件) (主査:松原仁,幹事:田中哲朗,伊藤毅志,中村貞吾,中津良平) 日時: 平成16年6月18日(金) 10:30〜16:50 場所: 九州工業大学 天神サテライトキャンパス「kyutech プラザ」 (福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズビル11階) 議題: ゲーム情報学一般 10:30-11:00 「コンピュータブリッジによるカウントシグナル」 小田和 友仁,村上 隆志,小林 紀之,上原 貴夫(東京工科大) コンピュータブリッジにカウントシグナルを実装するためのアル ゴリズムを提案する. 11:00-11:30 「将棋熟達者の発話にみる思考と認知」 伊藤 毅志(電気通信大),松原 仁(はこだて未来大) 将棋トッププロ棋士である羽生善治氏とアマチュア有段者に対し て行ったインタビューの比較から,思考過程,認知過程,学習過 程に関する違いと特徴を考察していく. 11:30-12:00 「コンピュータ将棋の現状2004春」 滝沢武信(早稲田大) 第14回世界コンピュータ将棋選手権は2004年5月2日〜4日に行わ れる.この大会における将棋ソフトの現状を述べる. [昼食休憩] 13:30-14:00 「ゲームの均衡点」 飯田 弘之,梶原 羊一郎,長嶋 淳,橋本 剛(静岡大) ゲームの終了手数は均衡の持続性を反映する.ゆえに,プレイヤ の強さを表すものである.本稿ではゲームの均衡という概念を提 案する. 14:00-14:30 「パズルの数理的表現を用いた効率的な解答手法」 小田原 大,金子 知適,川合 慧(東京大) 倉庫番等コンピュータパズルを数理モデルを用いて表現・分析し, 効率的探索に活用する. 14:30-15:00 「Some Experiments with TicTacToe」 Uri Globus,飯田 弘之(静岡大) セミランダムプレイの概念を拡張し,より実践的なプレイヤモデ ルを提案する.これらのモデルを用いて,プレイヤの強さと終了 手数の関係を解析する.三目並べというシンプルなゲームを題材 として,ゲームの性質に言及する. [休憩] 15:20-15:50 「ゲームプログラミングによる情報教育の評価方法」 栗山 裕(桐蔭横浜大),橋下 友茂(有限会社ソフトニカ),山下 利之(東京都立科学技術大) 本研究では,ゲームプログラミング教育における,ゲーム特有の 感情的な側面を取り入れた評価方法を検討した. 15:50-16:20 「囲碁ヨセ計算における近似法」 二宮 勘輔(日本福祉大) 探索数が多過ぎて厳密解が無理なヨセ計算を1,2目の誤差範囲 で最善手を近似的に計算する方法を提案する. 16:20-16:50 「囲碁の観戦記からの知識獲得」 中村 貞吾(九州工業大) 観戦記には,個々の着手の善悪や全体の形勢,敗着など,棋譜を 眺めるだけでは得られない情報が満載されている.これらの情報 の記述パターンを分析し,着手に関する知識獲得を試みる.