情報処理学会四国支部「最新ネットワーク技術」講演会のお知らせ

拝啓時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、情報処理学会四国支部では、最新のネットワーク技術に関し、以下の日時及び会場で講演会を開催する運びになりました。

開催日時20041217(金曜日)13:3017:00会場香川大学工学部1207教室

講演の内容は以下の通りです。

1.インターネットにおける長距離データ通講師:平原正樹(NICT)

インターネットが広帯域になるにつれ、利用可能な帯域を使いつくせない状況が発生し、それを広帯域高遅延積ネットワーク問題と呼びます。実際の国際インターネット性能実験の結果や、世界中の電波望遠鏡をつなぐe-VLBIの話題を交えて、高速インターネット研究分野での前線を紹介します。

2.ネットワークセキュリティ技術の現講師:安東孝二(東京大学情報基盤センター)

インターネット利用者は増加の一途であり、提供されるサービスも急増しているがネットワークを通じた犯罪や迷惑行為も増えておりセキュリティを考慮することはインターネットを利用するものにとっての義務となっている。大学での実例を含め、セキュリティ技術を製品事例を交えながら紹介する。

3.グリッド・コンピューティング技術の動講師:関孝則(日本アイ・ビー・エム(株)、グリッド・ビジネス事業部)

グリッド・コンピューティングは、より巨大な計算機パワーを得るためにサイエンスの分野で90年代半ばに生まれました。しかし2002年を境にその応用は急激にビジネス分野に広がろうとしています。グリッド技術の現状、今後の方向性を、標準化やベンダーの製品化、適用事例といった観点を交えて解説いたします。

皆様の参加をお待ちしています。

情報処理学会四国支部「最新ネットワーク技術」講演会実行委員会

実行委員長 最所圭三(香川大学工学部)
実行委員 渡辺武久(()富士通四国システムズ、情報処理学会四国支部評議委員)
香川考司(香川大学工学部、情報処理学会四国支部幹事)
安藤一秋(香川大学工学部、情報処理学会四国支部幹事)

講演者紹介

平原正樹(ひらばるまさき)1960年北九州市生まれ。1988年九州大学工学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大型計算機センター助教授、九州大学情報工学科助教授、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授、ミシガン大学メリットネットワークアソシエートリサーチサイエンティスト、九州システム情報技術研究所特別研究室長などを経て、現在、独立行政法人情報通信研究機構主任研究員。工学博士九州大学)。日本のインターネットの創生期に、JUNETJAINWIDEプロジェクトに関与する。JPNICの初代運営委員長。米国では、MRTIPMAプロジェクトに参加。帰国後、QGPOP、玄海プロジェクトを始め、APANに参加する。現在は、高性能データ転送技術やその計測技術、モバイルインターネット技術に興味を持つ。

安東孝二(あんどうこうじ)東京大学情報基盤センター助手。同大学の教育用計算機システムの設計・開発・運用に携わる。

関孝則(せきたかのり)80年代、大型計算機のオペレーティングシステムなどの開発、著作権/特許権訴訟の技術調査を担当。1994年からグループウェアの技術コンサルティングを統括。2000年から米国IBM技術戦略部門スタッフ、2002年より現職のアジア地域グリッド・コンピューティング事業の技術担当。2004年度、産学のコンソーシアムであるグリッド協議会副会長を務める。