第31回 音楽情報科学研究会 プログラム
◆第31回 音楽情報科学研究会 (発表件数: 16 件)
(主査:松島 俊明、幹事:上原 和夫、小坂 直敏、堀内 靖雄)
日 時: 平成11年8月7日(土) 10:00 - 17:00
8月8日(日) 9:20 - 16:00
会 場: 国民宿舎「水郷」
[〒300-0835 茨城県 土浦市 大岩田 255(霞ヶ浦総合公園内)
Tel; 0298-23-1631, 1632 Fax: 0298-23-4816
JR常磐線土浦駅より、バス:西口1番ホーム「阿見方面行」10 分、
「大岩田2区」下車、公園内徒歩 10 分。タクシー:駅東口より約 5 分。
車は常磐高速道・桜土浦インターより約 10 分。
(問い合わせ先)
〒305-8550 つくば市春日 1-2 図書館情報大学 平賀譲
Tel:0298-59-1395 Fax:0298-59-1093
e-mail:hiraga[at]ulis.ac.jp]
* 会場の「水郷」への宿泊のお申込みは下記まで。
宿泊のご案内
* 前日の6日(金)、同会場にてチュートリアル「センサ@コンピュータミュージック」
を開催します。参加お申込みは下記まで。
チュートリアル参加者募集のお知らせ
研究会そのものへの参加には特に事前の申込みは必要ありませんが、
資料部数等の確認のため、参加希望される方は hiraga[at]ulis.ac.jp まで
ご一報いただけると幸いです。
参加費等は以下のようになっています。
- SIGMUS 会員: 無料
- 情報処理学会正会員: 1,500 円(資料代)
- 情報処理学会学生会員: 500 円(参加費・資料代込み)
- それ以外: 2,500 円(参加費+資料代)」
議 題:
========= 8月7日(土) ==================================================
[10:00 - 12:00]
(1) 楽曲分析システムDAPHNE --- 実際の楽譜上での自動分析
○劉剣利(筑波大), 平賀瑠美(筑波技術短大),
五十嵐滋, 関口由浩(筑波大)
[概要]DAPHNEに楽譜や演奏を取入れた,現実感のあるユーザ
インタフェースを提供する。構造分析の上に、楽式、和声などの
分析も自動的に行う。
(2) パーピープン: 誰でもどこでもインタラクティブに使える
知的ジャズ和音生成システム
○平田圭二(NTT CS 基礎研), 青柳龍也(津田塾大)
[概要]「パーピープン」は,簡単な和声進行からジャズらしい和音列を
生成するシステムである.和音進行に関する音楽的な概念は DOOD の
枠組で表現,操作される.インターネット経由でアクセスできる GUI
を備えている.
(3) 主旋律の特徴を生かした不干渉な対旋律の生成手法
伊藤響, ○小澤玲子, 犬塚信博, 伊藤 英則(名工大)
[概要]与えられた主旋律と和音から、対旋律の骨組みとなるカウンター
ラインを生成、これに主旋律を模倣および補填するリズムを付加する
ことで、主旋律の特徴を生かしかつ干渉しない旋律を完成させる手法を
提案する。
[13:00 - 15:50]
(4) 物理モデルによるピアノ音とギター音のモーフィングの検討
○引地孝文, 小坂直敏(NTT CS 基礎研)
[概要]物理モデルに基づく楽器音のモーフィング方法について述べる。
ピアノ音とギター音を対象とし、物理パラメータ操作により音色補間を
検討した結果を述べる。
(5) Windows上の音合成システム「おっきんしゃい」
小坂直敏(NTT CS 基礎研)
[概要]Windows PC上の音合成システムについて報告する.
音を正弦波モデルで表現し,この上でのエディット,モーフィングなど
の機能が搭載されている.
(6) MIDI音源の発音遅延と音源アルゴリズムに関する検討
長嶋洋一(ASL)
[概要]ハードウェア的なMIDI音源(GM音源)と、ソフトウェア的な
GMサウンドドライバについて、MIDI信号入力から発音開始までの
遅延時間のばらつきを計測した実験について、多種のMIDI音源の
計測結果を詳細に報告する。この結果から推定される音源処理
アルゴリズム(MIDI入力から発音までの信号処理)に関する考察を
行い、音楽心理学的実験に使用できる場合と、実験の意味を失う
ために使用できない場合とを整理する。また、旧いMIDI規格と時代の
要請とのギャップの拡大に対応するために、音源アルゴリズムを
現実的に柔軟に対応して改良するための提案を行う。
(7) 3D音響ブラウザの実装と駅発車音への適用
増井誠生(富士通研)
[概要]音響の空間的表示や内容確認を目的とした3D音響ブラウザの
実装について、3D音響ループのリアルタイム切り替え機能やアイコン
の自動生成を用いた視覚化手法を中心に報告する。
今回は、駅の発車音の心理評価結果の表示を試み、プレゼンテーション
ツールとしての可能性を考察した。
[16:00 - 17:00]
(8) 招待講演:「コンピュータ音楽とユーザー・インターフェイス」
久保田晃弘(多摩美大)
[概要]MIDIフリーのリアルタイム・サウンド・シンセシス環境における、
ポスト・キーボード・モデルによる音楽ソフトウェアのデザインを、
ヒューマン・インターフェースの観点から考える。
========= 8月8日(日) ==================================================
[ 9:20 - 12:00]
(9) アゴーギクルールの適用による自動演奏生成システムの構築
○小池宏幸(筑波大), 平賀瑠美(筑波技術短大),
五十嵐滋, 水谷哲也, 塩雅之(筑波大)
[概要]アゴーギクルールを楽曲に適用する際に必要な定量化の為の
パラメータ値を自動的に計算・決定するシステムの構築。
(10) 重回帰分析を用いた演奏の表情付け
○石川修(阪大), 片寄晴弘(LIST), 井口征士(阪大)
[概要]ここ数年我々は重回帰分析を用いた演奏の表情付けの研究を
行ってきた。従来の重回帰分析を用いたシステムには改善すべき問題が
残されている。本研究では、その改善を行うとともに、新たな機能を
付加することでシステムの拡張を行う。
(11) 自動表情付システム MorPH
○真栄城哲也, 樋口直史, 中口孝雄(ATR HIP)
[概要]SMF で記録されたポップス系の曲に対して,ギター,サックス,
ベースの基本的な表情付と,曲に合ったドラムパートを自動生成する.
(12) 自動表情付システム MorPH の実装
○中口孝雄, 樋口直史, 真栄城哲也(ATR HIP)
[概要]自動表情付システム MorPH の内部構造と実装方法.
[13:00 - 15:50]
(13) 人間の演奏制御モデルの推定 (2)
〜 テンポ変化時における人間のふるまい 〜
堀内靖雄(千葉大)
[概要]テンポ変化時における人間の演奏制御のふるまいを明らかに
するため、収録された人間と計算機による演奏を分析した結果について
報告する。
(14) 古い録音メディアからの演奏情報の抽出
○下条敬洋(阪大), 片寄晴弘(LIST), 井口征士(阪大)
[概要]人間が行う演奏には様々な表現が付加されており,それは演奏者
や曲ごとに異なるものである.本研究では,楽譜が持つ情報を利用する
ことで,音響信号から元の演奏を忠実に再現できるような情報を抽出
することを目的とする.
(15) 箏曲異種楽譜の比較による歌の旋律分析
○出口幸子(攻玉社工科短大), 白井克彦(早大), 小原啓義(早大)
[概要]箏曲の歌の旋律について、著者が異なる2種の楽譜を比較し、
3音旋律に着目して演奏表現の差を抽出・分類した。
(16) 実世界の音楽音響信号を対象としたメロディーとベースの音高推定
後藤真孝(電総研)
[概要]複数の楽器音が含まれた音響信号に対し、メロディーとベース
の音高をリアルタイムに推定するシステムについて述べる。
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