情報処理学会アクレディテーション講習会
−情報および情報関連分野のアクレディテーション受審のために−

<日時>
 2002年3月15日(金) 9:30〜17:00

<場所>
 機械振興会館 B3 研修-2室
 (地下鉄日比谷線神谷町駅下車 徒歩6分。またはJR浜松町駅下車 徒歩15分。)

<趣旨> 
 アクレディテーション(技術者教育プログラムの認定)の実施に向けて準備が進んでいます。日本技術者教育認定機構 (JABEE) では、2002年度からの本格認定開始に向けて、2001年度も2000年度に続けて審査の試行を行ってきました。
 2001年度の試行では、2000年度の試行の反省に立って、アウトカムズ評価をさらに徹底することになり、審査がこの観点から行えるように、自己点検書の内容や記入方法が大幅に変更されました。審査は、教育プログラム(学科・専修)の独自性を最大限に尊重しつつ、そのプログラムの修了生すべてが設定された学習・教育目標を達成しているかどうかを見ます。このとき、その目標達成の状況を評価し必要な改善を施していく自律的な仕組みをもった教育のシステムが、機能しているかどうかを判断の基本にとろうというのが、アウトカムズ評価です。こうした中で、情報分野に対する分野固有の基準も、情報処理学会・電子情報通信学会・電気学会の協同作業によって改定されて「情報および情報関連分野の分野別要件」となりました。
 受審を検討されている教育機関が受審の準備を進める上では、審査・認定のねらうところを知り、審査の進め方を知ることが何より重要です。そこで今回の講習会では、受審を検討されている教育機関の方々を主な対象とし、どのような審査が行われるのか,それに対しどのような準備をしたらよいかという点に重点をおいて、講習を行います。審査では、教育し、その成果を評価し、改善を施す、という教育システムが十全に機能していることを、具体的に示すよう求められます。少なくとも受審の前年から準備を心掛けておかないと、卒論、レポート、作品、試験結果の例示など、審査の直前になってからでは準備のしようがないものがでてきてしまいます。その点で、2002年度以降に受審を考えておられる教育プログラムの関係者の方々にとって、多いに有益な内容になるものと考えております。
 この講習により、「情報および情報関連分野」の教育をよりいっそう良いものにするきっかけを見いだされることを期待します。

<主催>
 情報処理学会アクレディテーション委員会
 理工系情報学科協議会

<研修費用>
 参加費:5,000円
 懇親会費:3,000円(予定)

<研修人数>
 100名
 ※趣旨にあるように、学科(プログラム)の教務担当者の参加を想定していますが、どなたでも参加できます。

<参加申し込み>
 情報処理学会 調査研究担当
 情報処理学会誌4月号会告欄または学会Webページの行事申込書にてお申し込みください。

<講師>
 情報処理学会アクレディテーション委員会
 牛島委員長、高橋延匡、筧 捷彦、大岩 元、都倉信樹 各委員
 富樫 敦(2001年度試行受審経験者)

<スケジュール>
 3月15日(金)
  9:00〜 9:30 登録確認・資料配付
  9:30〜 9:45 挨拶(牛島和夫情報処理学会アクレディテーション委員長)
  9:45〜10:30 情報分野での学会の取組み(高橋延匡)
 10:30〜11:15 JABEE審査認定の基本方針(筧 捷彦)
 11:15〜12:00 基準・審査方法(大岩 元)
 12:00〜13:00 (昼休み)
 13:00〜14:00 アウトカムズ評価について(都倉信樹)
 14:00〜15:00 審査・受審の手順(筧 捷彦)
 15:00〜15:30 (休憩)
 15:30〜16:15 アクレディテーション受審体制の構築: 試行受審の体験から(富樫 敦)
 16:15〜17:00 実習結果の検討・質疑応答