7X-04
物体の形状による堆積への影響を考慮した埃の描画手法の提案
○佐藤 樹(早大),森島繁生(早大/JST ACCEL),谷田川達也,小澤禎裕,持田恵佑(早大)
CGにおける汚れ表現の中でも埃の表現は経年変化を想起させ,また現実世界でも目にすることの多い重要な要素である.しかし,埃の繊維を正確に再現,描画するには一般に多くの手間と時間を要することが知られている.そこで,本研究では埃繊維のモデリング及びレンダリングをより少ない時間と手間で実現する.毛皮等のレンダリングに用いられるShell法におけるShellテクスチャを埃を模したテクスチャにおきかえることによって繊維構造に由来とする埃の立体的な特徴を高速に表現することに成功した.埃のレンダリングの際には,シャドウマップ等の実時間レンダリグにおいて用いられる陰影計算法を応用して,物体自身の遮蔽による埃の体積範囲への影響を再現した.これにより,現実世界の現象に近い埃の堆積を再現することに成功した.

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