7Q-03
入れ子構造に着目した動詞コロケーションの段階的獲得
○町田 翔,河野一志,村松拓実,延澤志保(東京都市大)
コロケーションは,文章の推敲,校正する際の有益な情報となる.所与の名詞に対して後続する動詞を共起によって抽出する手法は多く提案されている.しかし,動詞「塗る」に着目すると,「顔に」に対して「泥を塗る」という言い回しが後続するコロケーションが存在し,「泥を塗る」は「泥を」に「塗る」が後続するコロケーションであり,コロケーションが入れ子となっている.そこで本稿では,動詞,動詞句を含むコロケーションを自動抽出すること目的とする.本手法は,動詞と動詞に先行する語の結合度の強いものを動詞句と見なす.その動詞句に先行する語を1単語ずつ追加していき,結合度によって動詞句を獲得することによって,単語数の少ないコロケーションから段階的に獲得することを可能とする.

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