7M-06
アクセント成分を用いた講演の強調語検出
○小島淳嗣,伊藤克亘(法大)
日本語講演の強調語を検出する手法を提案する.日本語の強調は,音声学や日本語教育学で定性的に扱われることが多く,定義が不明瞭であった.そのため,強調を定量化し,強調語検出のための特徴量を提案するために,これらの文献における日本語の強調方法を調査した.さらに,文献から得られた知見に基づき,強調語を含む発話の音響特徴量の分析を行った.その結果,強調語検出のための特徴量として,アクセント成分最大値と,強調語のアクセント成分最大値と前後の語のそれの差分によって計算される⊿アクセントを提案した.評価実験では,これらの特徴量を含む11 次元の特徴量を用いて,講演の強調語検出の性能を評価した.実験の結果,精度0.93 となり,英語の強調語検出のための特徴量を用いる手法より,高い値となった.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会