7L-05
音の音ーNMFを用いた音の異音表現とそのエフェクト応用
○柴田理央,小坂直敏(電機大)
NMF(非負値行列因数分解)は、データの特徴パターンを解析する手法であり、これまで混合音楽信号の音源分離に広く応用されてきた。NMFを用いた教師あり音源分離では、目的音の単独の演奏サンプルから周波数スペクトルパターンである周波数基底を事前に学習し、それを用い目的音の分離を行う。
本研究では「音の音」のためのNMFを用いた新しい音合成方法の検討を行う。「音の音」とは、一つの音を複数の異なる音で構造的に表現する枠組みである。周波数基底を目的音とは異なる様々な周波数基底で固定してNMFを用いる。この手法により、音楽音のさらなる表現の誇張、楽器種の変更などのほか、新たな音楽表現のためのエフェクトとしての応用について検討した。

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