7L-01
スケールと音高の過渡的変化を考慮したHSMMに基づく歌声F0軌跡に対する音符推定
○錦見 亮,中村栄太,糸山克寿,吉井和佳(京大)
本稿では,楽曲の歌声F0軌跡からメロディの音符系列を推定する統計的手法について述べる.歌声F0軌跡は,概形は楽譜のように離散的な音高を並べたものに従うが,時間的・周波数的な変動を含み,連続的に変化する.歌声の音高変化において,変化し始めはビート時刻からずれており,ある程度の時間を要しながら徐々に変化する.こうした歌声の過渡的な変化を考慮することで楽譜と変動を同時に推定できる.また,楽譜の背景には一定のリズムや調が存在し,これらの音楽的制約を考慮することで自然な楽譜を推定できる.本研究では,音符系列を推定するために,音楽的制約と過渡的変化を考慮しながら歌声の生成過程を表現するHSMMを提案する.

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