7D-04
文節単位の文字配置と隔行単位の背景着色がもたらす日本語電子リーダーの可読性向上
○小林潤平,新堀英二(大日本印刷),川嶋稔夫(はこだて未来大)
文節単位の文字配置と隔行単位の背景着色によって文章を読み進める目の動きを効率化し,読み心地や理解度を維持したまま速く読める日本語電子リーダーを提案する。読者が読みやすいと感じる一行の長さは20〜29文字程度であるが,既存手法では行長が短いほど読み速度は低下するため,最大速度で読むためには一行40文字程度の行長が必要という課題があった。そこで本研究では,読者が読みやすいと感じる一行20〜29文字程度でも一行40文字の場合と同等以上の読み速度を実現すべく,文節にもとづく改行位置の調整,文節単位で文字ベースラインを階段状にずらす表示方式,ストライプ型の背景色,階段状のインデント,文節単位で文字を微振動させる表示方式を組み合わせながら効果検証を重ねた。その結果を報告する。

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