7A-05
陰的初期条件
○諏澤寛源
数値計算では、通常、初期条件は陽的である。初期条件に不連続があると、数学上、定義できないパラメータが現れる。これを考察しないと、誤差に気づかず、結果を誤って解釈する場合がある。対策として陰的初期条件を提案する。ある程度時間が経つと、解は連続である。時間を反転させ、不連続直前まで近づける。この極限は現実世界の現象を表す。未来が過去を決定しても理論は成立する。各分野で活躍するステップ関数を例に取る。発表では溶液成長に注目する。これは、現在存在しないLED級高品質固溶体バルク成長実現の手がかりを提供する。国際プロジェクトである宇宙での実験にも影響し、装置を白紙から設計し直すことも検討の視野に入る。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会