6X-06
動的シーンの分光的な直接・大域成分への分解
○鳥居杜朗,岡部孝弘(九工大)
光源に照らされたシーンの画像は,光源からの入射光による鏡面反射や拡散反射などの直接成分と相互反射や表面下散乱などの大域成分で構成される.画像を直接成分と大域成分に分解することは,形状復元や画質改善などのために重要である.本稿では,動的シーンを対象として,シーンを照らす光源色ごとに,直接・大域成分に分解する手法を提案する.具体的には,DLPプロジェクタでシーンを照らすときに,DMDによる明るさの変動とカラーホイールによる色の変動の影響を,高速度カメラを用いて捉えることで,動的シーンの分光的な直接・大域成分への分解を実現する.これにより,動的シーンの散乱・屈折・蛍光などの波長に依存する光学現象の解析が可能になる.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会