6X-05
半透明物体の分光学的特性のモデリング
○平安奈苗,北原雅啓,岡部孝弘(九工大)
不透明物体に入射した光は同じ位置から出射するのに対して,半透明物体に入射した光は,表面下散乱により,一般に異なる位置から出射する.透明度の低い半透明物体については,表面下散乱により入射光がにじむ様子をぼけカーネルを用いて記述できることが知られており,ぼけカーネルを計測・推定することは,形状復元や画像生成などのために重要である.散乱の強さは粒子の大きさや光の波長に依存するため,ぼけカーネルは材質と光源に依存する.ところが,従来研究では光源の波長は考慮されていなかった.そこで本研究では,様々な波長で半透明物体のぼけカーネルを計測するとともに,計測したぼけカーネルの写実的画像生成への応用について紹介する.

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