情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

近年、単一のデータベースのみならず、複数のデータベースを統合して分析を行うことの重要性が高まっており、分析時のプライバシー保護が問題となっている。特に、データ形式が共通しており、ユーザ集合が異なるという水平分割されたデータベースに対する分析では、従来の手法で考えられていなかった、同一のユーザに帰することができるデータの存在によってプライバシー問題が発生する。本論文では、このようなデータを重複データと定義し、それに起因する問題について、ダミー値挿入による解決手法と、分析上の有用性を保つための真値推測アルゴリズムを提案する