情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

画像化によるブラウザの部分仮想化を提案する.一般的に,ブラウザの仮想化とは,閲覧者に仮想的なブラウザを見せることを意味する.本論文では,悪意のある Web ページから閲覧者を守る手法として使用する.提案手法は,ブラウザ全体を仮想化するのではなく, Web ページ中の,閲覧者にとって脅威となりうる箇所を,オリジン(プロトコル,ポート,ホスト)または HTMLタグを基に判別し,判別部分のみを外見が等価な画像に透過的に変換することで閲覧者を守る.我々は,提案手法のプロトタイプを設計・実装し,一般的なブラウザと比較して遜色のないユーザインターフェイスを実現できている.