6S-04
開放環境無線センサネットワークにおける協調的パケット改ざん検知と不正ノード孤立化手法の提案とその評価
○新居英志,北之馬貴正,安達直世,滝沢泰久(関西大)
無線センサネットワークが配備される環境は,オフィスなど第三者の立ち入りにくい管理環境と,不特定多数の第三者が混在する開放環境の2つに大別される.開放環境ではセンサノードのストレージに直接アクセスすることが容易であり,悪意のある第三者はセンサノード内に保存されている鍵などの秘密情報を不正に取得することができる.不正に取得した鍵を用いることで認証をすり抜けることができ,悪意のある第三者は改ざんなどの不正を行うノードをネットワークに多数混入させることが可能となる.従来の改ざん検知はデジタル署名を用いてきたが,これらの手法は鍵の秘密性が担保されていることが必須である.すなわち,上記のように,鍵が漏洩した場合はデジタル署名は機能せず,無線センサネットワークはデータの信頼性を失う.そこで,本論文は,鍵の秘密性が失われた無線センサネットワークにおいて,鍵に依存せずにデータの信頼性を確保するため,複数の正規ノー ドの協調により改ざんを行う不正ノードを検知し,検知した不正ノードを論理的に無線センサネットワー クから孤立化する手法を提案する.

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