6S-02
完全準同型暗号を用いたAprioriアルゴリズムの並列分散計算による高速化手法の検討
○宇佐美文梨,小口正人(お茶の水女子大)
近年、ビッグデータの利活用が推進され、知識獲得のために用いられるデータ量やアルゴリズム自体の計算量が増大している。計算資源として注目されているクラウドは伝送路やサーバ上において第三者によるデータの盗聴や改竄のリスクがあり、個人情報などプライバシー性の高いデータを委託する際はプライバシーを保護する技術が必要である。その一つである準同型暗号を用いた秘密計算は、膨大な計算量がボトルネックとなっており、様々な高速化の手法が研究されている。本稿では、相関ルール抽出において広く応用されているAprioriアルゴリズムに完全準同型暗号を用い、クラウド上での委託データマイニングを安全に行うケースにおいて、並列分散計算を用いた手法によって計算時間の大幅な短縮を実現する手法を検討した。

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