6M-08
話者照合におけるプロの物真似タレントの声真似攻撃の影響の分析
○堀畑拓斗,岩野公司(東京都市大)
話者照合の実用化のためには,声を他人に似せることに高いスキルを有している人物の物真似が,どの程度,話者照合システムに対して攻撃力を持ち,その声がどのような特徴を有しているかを把握することが重要である.そこで本研究では,プロの物真似タレントに6名の男性による連続数字発声の声真似を依頼し,その分析を行った.GMMーUBM法に基づく話者照合システムを構築し照合性能を調べたところ,素人に比べ,プロの声真似の方が,約4倍に照合誤りが増加することがわかった.また,ケプストラム特徴量の距離に基づく特徴分析を行ったところ,プロの声真似は素人に比べて,地声からの声質の変化は小さいが効率的に対象者の声質に近づいている様子がわかった.

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