6H-08
熟達度と環境に基づいたピッキング作業員行動遷移モデルの記述
○太田大智,中平勝子,北島宗雄(長岡技科大)
本稿では,ピッキング作業において,個々の作業員が熟達度と環境に基づいて行動を選択していく行動遷移モデルを構築する.作業員は誰しも基本となる行動遷移行列を持つ.経験に依存して熟達度が設定され,熟達度の高い作業員は環境に合わせて遷移行列を切り替えて,効率的な行動をとる.再び同じ環境で作業をする時には,より効率的な行動となるような遷移行列が選択される.遷移行列は今実行しているオペレータと次のステップで実行するオペレータを要素とし,各遷移確率は作業員の熟達度と作業員を取り巻く環境を変数として割り当てられるとする.これにより,熟達度による作業効率の差を選択される行動遷移行列の違いによって表現する.

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