6C-03
性能情報を利用したストレージディスク障害予兆検知
○鈴木克典,増田峰義,江丸裕教(日立)
ストレージシステムではHDD障害に伴う性能や信頼性の低下が問題となる.従来より,個々のHDDから取得できるSMART等の低レベルな情報を用いた障害予測が行われているが,これらはストレージシステムから必ずしも取得できる情報ではない.そこで,ストレージシステムから容易に収集できる,性能情報を用いたHDD障害予兆検知方法を検討した.本手法では,HDD障害前に性能情報間の関係が変化すると想定し,通常時のデータから性能情報間の関係をモデル化する.そして,モデルの予測値と実測値の乖離が増加した場合に,関係性が変化したと判断する.本手法を4件のデータを用いて検証した結果,1件でHDD障害発生前にWriteに関して性能情報間の関係の変化を検知した.

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