情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

折り紙の折り方を教える上で最も効率が良いと考えられるのは、具体的な折り紙を折る過程の例示を伴うマンツーマンによる実技的な指導である。しかし教える人が身近にいない場合には教則となる情報から独習するしか方法が無く、紙が折られて行く過程を表す紙の状態変化の各ステップを、人の手が紙を折る動作手順と同期させて伝えることを目的として定められた「折り図」と呼ばれるチャートが独習用として広く用いられている。一般に、折り図の表記から実際の折り紙動作を理解することは初心者にとって必ずしも簡単とは言えないケースがあり、本研究では、折り図からの独習に際し、視覚的に支援を行うシステムの構築を目標として、折り図に基づく折り紙製作支援手法を提案する。