5ZC-08
ゲーミフィケーションを用いた電流回路に関する学習支援教材の開発
○玉井翔悟,菅沼大輔,松永信介(東京工科大)
理科離れが叫ばれる昨今であるが、とりわけ中学校で学ぶ電流回路の単元はその端緒となる傾向があるといわれている。その理由は、現象を目で確認できる力学などとは異なり、電流の物理概念が目に見えないことにあると考える。そこで本研究では、電流回路を迷路に見立てた仮想空間として設計し、そこでの探索・脱出を通じて、この単元の中核であるオームの法則の理解を促すゲーム教材の開発を行った。この教材を実践使用したところ、事前調査において電流回路を苦手としていた生徒の多くの学習支援に有効であることが示唆された。本稿では、開発教材の仕様の詳細と授業実践の結果について論ずる。