5ZC-07
視線特性分析を通じた算数困難を有する聴覚障がい児への算数学習支援の研究
○芝間太久郎,松永信介(東京工科大)
近年の調査で、聴覚障がい児・生徒の中に算数困難とよばれる学習障がいを併せもつ子どもが潜在的にいることがわかってきた。算数困難とは、“計算する”、“推論する”といった非言語能力に著しい困難を抱えている障がいを指す。本研究では、算数困難ろう児を主対象とし、その視線特性を活用した学習支援を試みた。具体的には、まずアイトラッカーを用いて対象児の視線を可視化し、文章問題を解く際の視線の軌跡や注視ポイントなどを分析して学習支援の手がかりを探った。そして次に、その結果を踏まえて、学習の妨げとなる癖などを適度に補正して算術力の向上が図れるような教材を開発した。本稿では、教材の詳細およびその実践使用の結果について述べる。

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