5ZB-07
着座時における高齢者の姿勢の歪みの評価
○圓井 楓,伊藤穂南,細野雄一郎(文教大),菅生 誠(テレビジネス),武藤 剛(文教大),武藤ゆみ子(東工大)
本研究では,高齢者の健康維持を目的としたインタフェース設計を目指し,ロボットDOCTOR’S EYEを用いて,高齢者の着座姿勢の歪みを分析した.実験では,日常的な着座場面を想定し,良い姿勢・悪い姿勢・自然な(普通の)姿勢の3条件で椅子に座ってもらい,頭・肩・腰位置について計測した.その結果,すべての条件下で,若年者に比べ高齢者が前傾姿勢をとっていた.また,自然な姿勢と悪い姿勢(または良い姿勢)を比較した結果,若年者と高齢者には差がなかった.さらに,先行研究で得られた高齢者の歩行時の姿勢を含めて考察した結果,高齢者の座位の姿勢は,歩行時に比べ,筋力や平衡感覚だけではなく,教育や習慣に基づく高齢者の姿勢に対する意識の高さが影響していることが推測される.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会