5Y-05
温冷覚刺激を3点に提示した際に生じる錯覚現象の分析
○新井啓介,橋口哲志,柴田史久,木村朝子(立命館大)
温冷覚刺激を組み合わせて提示すると,温度感覚を変化させるThermal
ReferralやThermal Grillなどの錯覚現象が生じることが知られている.これらの錯覚現象は温冷覚刺激を2点に提示した際に生じることが確認されている.しかし刺激を3点に増やした場合にどのように温度感覚が変化するかについては,まだ十分に調べられていない.そこで,本稿では前腕の2点もしくは3点に温冷覚刺激を提示し,その組み合わせでどのように温度が知覚されるか実験を行った.その結果,前腕の3点に温冷覚刺激を交互に提示した際,3点の真ん中において提示温度とは逆(温が冷,冷が温)に知覚されるという現象を確認した.

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