5S-08
リズムパターン認識に基づく赤外線学習リモコン
○宮脇雄也,梶 克彦(愛知工大)
 近年,LANやインターネットを介して制御命令を送信可能な情報家電が普及しつつあるが,まだ多くの家庭には旧来の赤外線リモコンを備えた家電が数多く存在している.複数の赤外線リモコンの存在は,リモコン自体の管理や家電制御を煩雑化させる.赤外線信号を学習可能な学習リモコンにより複数リモコンの統合は可能であるが,家電制御にはその学習リモコン自体を直接操作する必要があり,リモコンが手元にない,手が塞がっていて直接操作できない,といった状況での利用が困難である.

 我々はこれまでに,リズムパターンを用いたユーザインタフェースを提案した.ユーザが机を叩いたり手を叩いたりして特定のリズムパターンを表現すると,スマートフォンのマイクから取得する音響信号からそのリズムパターンを認識し,関連付けられた機能を実行する,というものである.スマートフォンを手で持ったり画面を見たりする必要がないという利点がある.

 本研究では,リズムパターン認識に基づく赤外線リモコンベースの家電制御を実現する.Arduino Unoに,一般的な赤外線学習リモコン相当の機能を実装し,さらにBluetooth通信機能を実装する.スマートフォンで特定のリズムパターンが認識された際には,そのリズムパターンに関連付けられた赤外線制御信号がBluetoothを通してArduino側に送信される.Arduinoが信号を受け取ると信号に応じて赤外線信号を送信し,家電制御を行う.

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