5N-06
テレセントリックレンズを用いた多視点画像による工業部品の傷検出
○鶏内朋也(慶大),足立秀之,菅野純一(ヴィスコ・テクノロジーズ),森 尚平,斎藤英雄(慶大)
本研究では,工業部品の外観検査においてテレセントリックレンズを用いて撮像した画像を用いた傷検出手法を提案する.既存手法では画像1枚から傷検出を行っているため,ひとつの面に対する検査しかできない,角度によっては傷が浮き出ず傷を見逃してしまうという問題があった.本稿では回転台により検査物体を回転させながら撮像した多視点画像を用いることで底面以外の面に対する検査を可能にし,物体正面の画像だけでは検出が難しかった傷の検出にも可能にした.また,テレセントリックレンズを用いることで反射率の差が画像のコントラストの差として表れるため,小さな検査部品の細かい傷も検出することに成功した.

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