5G-07
発展方程式のためのParallel Shift-invert Rational Krylov法
○橋本悠香,野寺 隆(慶大)
発展方程式の数値解を求めることは,物理学,工学,化学の様々な分野において重要であり,これには大規模行列関数の計算が必要となる.大規模行列関数の計算には,Krylov部分空間法が有効であり,近年,Shift-invert Arnoldi法やRational Krylov法が注目されている.我々は,この2つの利点を併せ持つ方法として,Shift-invert Rational Krylov法を提案してきた.本発表では,Shift-invert Rational Krylov法の並列化について考え,並列化することで生じる問題点を改善する方法を示す.さらに,数値実験によりその有効性を示す.

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