4ZB-01
救急車内における音声合成技術を用いた被救護者情報の読み上げシステム
○高松将也,岩本健嗣,松本三千人(富山県大)
救急の現場では,通信司令部が連絡を受けてから,救急活動に至るまで,迅速な対応が必要とされている.その際救急隊員にとって,被救護者の持病や服薬情報,かかりつけ医といった被救護者情報を事前に知ることは,適切な判断につながるため重要である.現在,一部地域において独居高齢者の場合に被救護者情報が記載された「いのちのバトン」が家に配備されている。いのちのバトン情報を電子化することにより、救急隊員が現場に駆けつけるまでの移動時に,被救護者情報の共有が可能となる.そこで,「いのちのバトン」の電子化を念頭に,被救護者の情報を音声合成技術を用いて救急車内で読み上げ,出動中の救急隊員が情報共有できるシステムを開発し,有用性を評価した.