情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

本稿は，科学館・博物館展示などで用いられるパネル内画像の複雑さを分析するための手法を開発する．複雑さはパネル内のオブジェクト群に対する形状と色で定量化する．形状の複雑さは，画像内に存在する閉曲線を1オブジェクトとし，その周長と面積から求まる複雑度とする．色の複雑さは，オブジェクト内の画素を色ごとに領域分割し，各色領域の周長と面積から求まる複雑度とする．形状の複雑さと色の複雑さをそれぞれ変数とした2変量解析を行うことで，パネル内画像の複雑さを定量化する．複数の画像について実際に上記の手法を用いて複雑さの定量化を行い，それらの比較，検討をすることによりその妥当性を検証する．