4T-05
電力ネットワークの特徴に基づく電力融通手法の提案
○柴田大地,伊藤孝行(名工大)
電力の地産地消の実現, 電力供給の信頼性向上のために, 提携を組むことによる電力マネジメントの研究が盛んに行われている. 提携内における電力融通の際, 送電ロスを最小にする事が望ましい. しかし送電ロスを最小にするためには, 送電量と送電先を含めた全ての組み合わせを計算しなければならず, 高速に動作するヒューリスティックなアルゴリズムが必要となる. 本稿では, ネットワークの中心性の概念を用いることで, 送電ロスを抑制しつつ電力需給の調整が行えることを明らかにする. 具体的には需要家の中心性を定義し, 需要量と中心性により送電ロスの増大させる可能性の高い需要家を優先させることで, 提携内の送電ロスを抑制する. 本研究では複数のネットワークのモデルに対して, 既存手法と提案手法の送電ロスを比較した. 提案手法の方が送電ロスを抑制することができる事を確認し, 電力需給の調整に電力ネットワークの特徴を用いることが有効であることを示した.

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